2026年5月10日(日)15:00、パナソニックスタジアム吹田にて明治安田J1百年構想リーグWESTグループ第16節が行われ、サンフレッチェ広島はガンバ大阪に1-0で勝利した。連敗(PK敗退含む)が続いていた広島にとって4試合ぶりの白星。後半23分に東俊希が無人のゴールに流し込んだ決勝弾が決まり、前半39分の大迫敬介によるデニス・ヒュメットへのスーパーセーブで守り切った。G大阪は11連戦の最後を落とし、ACL2決勝(vsアルナスル)に向けて重たい雰囲気でパナスタを後にすることになった。
試合概要
| 大会 | 明治安田J1百年構想リーグ WESTグループ 第16節 |
|---|---|
| 日時 | 2026年5月10日(日)15:00キックオフ |
| 会場 | パナソニックスタジアム吹田 |
| 結果 | ガンバ大阪 0-1 サンフレッチェ広島 |
| 得点 | 後半23分(68分) 東俊希(広島) |
広島スタメン
GK 大迫敬介 DF 山﨑大地・佐々木翔・塩谷司 MF 川辺駿・加藤陸次樹・新井直人・中野就斗・東俊希・中村草太 FW 木下康介
主な交代:56分 加藤→ジャーメイン良、木下→鈴木章斗 75分 新井→松本泰志 84分 塩谷→茶島雄介、中村草太→前田直輝
前半|互いに決め手なく0-0。大迫敬介がヒュメットのシュートをスーパーセーブ
序盤は両チームともに決定機を作るには至らず、静かな展開で時間が経過した。広島は前半27分、中野就斗のクロスが相手に当たってゴール前に高く上がると、G大阪GK荒木琉偉がこぼしたボールを加藤陸次樹が押し込もうとしたが惜しくも枠の上に外れた。
対するG大阪は前半39分、山下諒也のスルーパスで抜け出したデニス・ヒュメットがペナルティエリア右からゴール左を捉えるシュートを放った。試合全体でも最大の決定機となったこの場面を救ったのはGK大迫敬介のスーパーセーブ。ダイビングで見事に弾き出し、G大阪の先制を阻んだ。このセーブが後半の勝利を呼び込む伏線となった。
前半は0-0のままハーフタイムへ。広島は連戦の疲弊を感じさせながらも、持ちこたえた。
後半|木下のアクシデント、そして東俊希の値千金の決勝弾
後半立ち上がり、広島に予期せぬアクシデントが発生した。後半8分、木下康介が自ら交代を要請してピッチに座り込んだ。アクシデントによる途中退場で、直後に鈴木章斗が投入された。同じ56分に加藤陸次樹もジャーメイン良と交代。ハーフタイムから間もない時間に2枚の交代カードを切る苦しい状況に追い込まれた。
しかし、この交代が試合を動かすきっかけになった。後半23分(68分)、ジャーメイン良が縦パスを受けて前を向く。鈴木章斗へ展開するとそのトラップが流れたが、G大阪の三浦弦太とGK荒木琉偉の連係が中途半端になり、鈴木は咄嗟に後方へ繋ぐ。そこに走り込んだ東俊希が無人のゴールへ冷静に流し込んだ。相手の連係ミスをしっかりものにした今季3点目となる決勝弾だった。
G大阪は後半34分に食野亮太郎がピッチに座り込んで交代。ACL2決勝(5月17日vsアルナスル)を1週間後に控えた11連戦の疲弊が選手を蝕んでいた。後半38分には岸本武流のクロスから宇佐美貴史が決定的なシュートを放ったが、塩谷司がゴールライン上でクリア。後半アディショナルタイムにも岸本がシュートを放ったがGK大迫敬介の正面に飛んで同点には至らず。広島が1-0で逃げ切り、4試合ぶりの勝利を掴んだ。

試合の総評|苦境での勝利。内容よりも「勝ち方」が価値ある一戦
木下康介のアクシデント退場、56分からの2枚替えと、試合運びとしては決して理想的ではなかった。しかし、こういう苦しい試合で1-0で勝ち切れたことに今日の最大の価値がある。前半の大迫のスーパーセーブ、後半の塩谷司のゴールライン上クリア——ギリギリの場面で守り切り、前半39分のヒュメットのシュートさえ入っていれば展開は逆だったかもしれない。
東俊希の決勝弾は相手のミスから生まれたゴールだが、それをしっかりものにした集中力を称えたい。前節の神戸戦では先制しながらPK敗退という苦い経験をしただけに、今節は「先制したら守り切る」という形を実践できたことが大きな前進だ。
G大阪にとってはACL2決勝前の最悪の結果となったが、安部柊斗のメンバー外・食野のアクシデント交代と、コンディション面での懸念が重なった苦しい試合でもあった。
選手採点・総評

| 選手 | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| 大迫敬介(GK) | 7.5 | 前半39分ヒュメットのシュートへのスーパーセーブが今日のMVP。完封に貢献 |
| 東俊希(MF) | 7.5 | 今季3点目の決勝弾。相手のミスを見逃さず冷静に流し込んだ |
| 塩谷司(DF) | 7.0 | 後半38分の宇佐美シュートをゴールライン上でクリア。勝利を守る決定的プレー |
| 川辺駿(MF) | 6.5 | G大阪の高強度プレスを中盤でかわしゲームを組み立てた。安定したパフォーマンス |
| 中野就斗(MF) | 6.5 | 前半27分のクロスで好機を演出。守備でも奮闘しバランスを保った |
| 鈴木章斗(FW) | 6.5 | 56分から出場。決勝点に繋がる流れを生み出すトラップとポストプレーを披露 |
| ジャーメイン良(FW) | 6.5 | 56分から出場。決勝弾の起点となった縦パスが光った |
次節の展望
広島の次節は5月17日(日)15:00、アウェー・サンガスタジアム by KYOCERAでの京都サンガF.C.との対戦。今節の勝利で勝点を24に積み上げ、前節の連敗を脱出した。ホームに戻っての試合で、今節の勢いをそのままに連勝を狙いたい。木下康介のアクシデントについては今後の情報を待ちたい。
取材・文:Sanfrecce Focus編集部
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