2026/27明治安田J1リーグ第3節、サンフレッチェ広島はホーム・エディオンピースウイング広島で川崎フロンターレと対戦し、1-1のドローに終わりました。前半28分に加藤陸次樹が先制したものの、後半に山本悠樹のダイレクトボレーで追いつかれ、猛暑のなかで勝ち越し点を奪えず。開幕2連勝はストップしましたが、無敗記録は3試合に伸びました。バルトシュ・ガウル新体制の現在地が見えた一戦を振り返ります。
試合結果|広島 1-1 川崎F

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 明治安田J1リーグ 第3節 |
| 日時 | 2026年8月22日(土) |
| 会場 | エディオンピースウイング広島(PEACE MATCH 2026) |
| スコア | 広島 1-1 川崎F(前半 1-0) |
| 得点 | 【広】加藤陸次樹 前半28分/【川】山本悠樹 後半13分 |
| シュート | 広島 13 – 13 川崎F |
| 警告 | 塩谷司、加藤陸次樹(広)/ラザル・ロマニッチ(川) |
試合を分けた3つのポイント
① 理想的な入り、加藤が均衡を破る
立ち上がりから主導権を握ったのは広島でした。前半28分、加藤陸次樹が均衡を破る先制ゴール。開幕から3試合連続で先制に成功しており、ゲームプラン通りの入りを見せました。前半をリードで折り返し、理想的な展開に思われました。
② 一瞬の隙、山本のダイレクトボレー
試合が動いたのは後半13分。川崎の山本悠樹が見事なダイレクトボレーを突き刺し、試合を振り出しに戻しました。防ぎづらい一撃だったとはいえ、リードを保てなかったことは今後への課題として残ります。
③ 走らされた終盤、勝ち越す力が出ず
同点後、広島は前半で塩谷を退けていたことに加え、56分にセバスティアン・アレーと中島洋太朗を同時に下げる交代に踏み切りました。しかしこの2枚替え以降は攻撃が停滞。猛暑のピッチで走らされ、終盤に勝ち越す力を出し切れないままタイムアップを迎えました。決定機の質を高められなかった点は、勝ち切るチームになるための宿題と言えます。
試合の流れ(得点と交代のタイムライン)

- 28分:加藤陸次樹が先制(広島 1-0)
- 46分:塩谷司→新井直人(前半で交代)
- 56分:セバスティアン・アレー→川村拓夢、中島洋太朗→松本泰志
- 58分:山本悠樹のダイレクトボレーで同点(1-1)
- 83分:加藤陸次樹→小林志紋
- 90分:川辺駿→山﨑大地。勝ち越せず試合終了
選手採点

※採点はSanfrecce Focus編集部による主観的な評価です。
| Pos | 選手 | 採点 | 寸評 |
|---|---|---|---|
| GK | 大内一生 | 6.5 | 失点は超美技のボレー。他は安定した対応 |
| CB | 塩谷司 | 6.0 | 警告が響き前半で交代 |
| CB | 荒木隼人 | 6.5 | 最終ラインを統率 |
| CB | 佐々木翔 | 6.5 | 要所の対人で存在感 |
| WB | 中野就斗 | 6.5 | 右サイドを精力的に上下動 |
| WB | 東俊希 | 6.5 | 左から再三の仕掛け |
| MF | 川辺駿 | 6.5 | 攻守に奔走。悔しさをにじませる |
| MF | 中島洋太朗 | 7.0 | 攻撃の生命線。交代後にチームは停滞 |
| ST | 鈴木章斗 | 6.0 | 決定機を生かし切れず |
| ST | 加藤陸次樹 | 7.5 | 値千金の先制弾。MAN OF THE MATCH |
| CF | セバスティアン・アレー | 6.0 | 前線でボールが収まらず56分に交代 |
| 途中 | 新井直人(46分〜) | 6.0 | 左サイドを補強 |
| 途中 | 川村拓夢(56分〜) | 6.0 | 流れを引き戻せず |
| 途中 | 松本泰志(56分〜) | 6.0 | 中盤で奮闘 |
| 途中 | 小林志紋(83分〜) | 6.0 | 推進力を注入 |
| 途中 | 山﨑大地(90分〜) | – | 出場時間わずか |
ガウル体制の現在地とスタッツ
2026/27シーズンから指揮を執るバルトシュ・ガウル監督(前・RBライプツィヒのスタッフ)にとって、開幕2連勝からの3戦目。第1節は千葉に3-0、第2節はアウェイで浦和を4-1と快勝しており、3試合で8得点2失点と攻撃力は十分に示してきました。この日もシュート数は13対13と互角以上に渡り合っています。
一方で、リードを守り切れずに勝ち点を2つ取りこぼした現実は重く受け止める必要があります。川辺駿は試合後、勝てる相手を確実に仕留められなかった悔しさを口にし、このまま取りこぼしが続けば上位から離されるという危機感をにじませました。「勝ち切る強さ」をどう積み上げるかが、無敗をキープする広島の次のテーマになります。
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まとめ:無敗は継続、それでも残る「勝ち切れない」課題
先制しながらのドローは、内容と結果のどちらを見るかで評価が分かれる一戦でした。3戦無敗という結果はポジティブに捉えられる一方、リードを守れず、交代策以降に攻撃が停滞した点は次節までに整理しておきたいところです。加藤の決定力と中島洋太朗の創造性という武器がある広島だけに、それを90分間持続させ、確実に勝ち点3へ結びつけられるか。真価が問われるのはこれからです。
※選手の所属・採点・スタッツは公開情報および編集部の視点に基づくものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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取材・文:Sanfrecce Focus編集部
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シュート数やコーナーキックの数は、そのままでは試合の中身を語ってくれません。xG(ゴール期待値)とは?と試合スタッツの読み方を知っておくと、レビューに並ぶ数字がぐっと立体的に見えてきます。
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