ルヴァンカップ1stラウンド3回戦、サンフレッチェ広島は敵地サンプロ アルウィンで松本山雅FCを0-1で下し、次のラウンドへ進みました。得点は前半20分の小林志紋。天皇杯いわきFC戦に続く2試合連続ゴールです。
ただし、スコアが示すほど楽な90分ではありませんでした。シュート数は松本12本に対して広島7本。ガウル監督は試合後、「自分たちで試合を難しくしてしまった」と繰り返しています。

試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 3回戦 |
| 日時 | 2026年10月14日(水)19:00キックオフ |
| 会場 | サンプロ アルウィン |
| 結果 | 松本山雅FC 0-1 サンフレッチェ広島(前半0-1/後半0-0) |
| 得点 | 前半20分 小林志紋 |
| 入場者数 | 4,757人 |
| 主審 | 小林拓矢 |
| 試合環境 | 曇、弱風、気温14.6℃、湿度64%、全面良芝 |
これで公式戦6連勝。9月19日の福岡戦から5試合連続の無失点が続いています。プレビューで書いたとおり、松本はJ3で16位ながらJ2の湘南をPK戦、新潟を1-0で破って勝ち上がってきたチームでした。その相手を無失点に抑えたという意味では、結果は上々です。
小林志紋が2試合連続ゴール
試合が動いたのは前半20分。先発起用された小林志紋がネットを揺らしました。
10月7日の天皇杯いわきFC戦で公式戦初ゴールを決めたばかりの選手が、今度は先発で結果を出した形です。
ガウル監督の評価は、手放しの称賛ではありませんでした。
「志紋は本当に良い形で試合に入ることができました。スタートから素晴らしいプレーを見せ、ゴールも決めてくれました。ただ、途中から少しエネルギーレベルが下がり、プレーのバランスという部分で苦しんだところはあったと思います。そうした部分を改善できれば、もっと良いプレーができるはずですし、これからの成長が本当に楽しみな選手です」
実際、小林は7分という早い時間に警告を受けており、61分にセバスティアン アレーと交代しています。得点とカードリスクの両方を抱えた61分間でした。
押し込まれたのは後半だった

| 項目 | 広島(前半/後半) | 松本(前半/後半) |
|---|---|---|
| シュート | 7(4/3) | 12(3/9) |
| コーナーキック | 3(2/1) | 8(1/7) |
| フリーキック | 18(9/9) | 9(4/5) |
| オフサイド | 2 | 2 |
| イエローカード | 1 | 1 |
数字がはっきり物語っています。後半だけで松本はシュート9本、コーナーキック7本。対する広島は後半のシュートが3本、CKは1本だけでした。1点を守る時間が長く、主導権は相手にありました。
ガウル監督が挙げた原因
監督は試合後、苦戦の理由を2度にわたって具体的に説明しています。
「ゴールを奪うまでは自分たちのペースで進められていましたが、その後は相手がプレスをかけているところにボールを入れてしまい、相手に流れをつかまれる場面が増えました。それを繰り返したことで、自分たちで試合を難しくしてしまったと思います」
「相手がプレスをかけてくると分かっていながら、自分たちでうまくバランスを取れず、すべてをショートパスでつなごうとしてしまいました。それによって、相手の強みを生かす展開にしてしまったと思います」
プレビューでは、松本について「湘南戦では21本のシュートを浴びせ、新潟戦では8本で1点を守り切った」と書きました。相手に応じて殴り合いにも我慢比べにも振れるチームです。今回は前者の顔を引き出してしまった、ということになります。
3週間の連戦と、けが人
もうひとつ、監督が繰り返し触れたのがコンディションでした。
「けが人を抱えながら3週間にわたる連戦が続いており、選手たちのコンディションを調整することは非常に難しい状況です。現在は選手の人数も限られ、厳しい状況にありますが、そこは自分たちが乗り越えなければいけないチャレンジだと思います」
試合の総括でも「けがから復帰した選手たちのフィジカル面など、ポジティブな要素もたくさんありました」と述べる一方で、「前田については少し問題があるかもしれません」と気になる一言を残しています。前田直輝は75分に菅大輝と交代していました。
「大きなけが人が出なかったことも良かった」という言葉からは、この試合が結果と同じくらい「無事に通過すること」を求められていたことが伝わってきます。
浅野拓磨には「1カ月、2カ月」という時間を
72分に投入された浅野拓磨は、10月11日の東京ヴェルディ戦に続いて2試合連続の出場。今夏に加入しながら怪我で離脱が続き、ようやく出場を重ね始めた段階です。
その現状について、ガウル監督はかなり踏み込んだ言い方をしました。
「彼はここ10年、海外でプレーしてきたなかで、プレースタイルも変化してきたと思いますし、けがの状態も考慮しなければいけません。周囲からの期待によって、彼に過度なプレッシャーをかけてしまうことは良くないと思います。そこは自分たちも気をつけなければいけません」
「試合に出場していくなかで、少しずつゲームの感覚を取り戻し、体も慣れていくと思います。すぐにすべてが戻るわけではありませんので、これから1カ月、2カ月という時間をかけて、状態を見ていかなければいけないと考えています」
日本代表としてワールドカップのピッチにも立った選手が広島に加わったとなれば、期待は当然高まります。監督はそこに先回りして釘を刺した形です。すぐに結果を求めず、出場時間を重ねながら戻していく。連戦のなかでの起用法も、その方針に沿ったものと見てよさそうです。
スタメンと交代
| 区分 | 選手 |
|---|---|
| GK | 99 大内一生 |
| DF | 15 中野就斗/4 荒木隼人/37 キム ジュソン |
| MF | 32 越道草太/14 松本泰志/35 中島洋太朗/41 前田直輝 |
| FW | 45 小林志紋/11 加藤陸次樹/10 鈴木章斗 |
東京ヴェルディ戦から先発を大きく入れ替えました。前節に途中出場から決勝点を決めた松本泰志が今度は先発。小林志紋も先発に名を連ね、そのまま結果を出しています。
- 46分 中野就斗 → 新井直人
- 61分 中島洋太朗 → 川辺駿
- 61分 小林志紋 → セバスティアン アレー
- 72分 鈴木章斗 → 浅野拓磨
- 75分 前田直輝 → 菅大輝
交代は5人を使い切りました。浅野拓磨は72分に投入され、東京ヴェルディ戦に続いて2試合連続の出場です。交代枠の数え方はサッカーの交代枠のルールとは?で整理しています。
選手採点(編集部)

MOMは小林志紋。前半20分の決勝点がそのまま試合を決めました。2試合連続ゴールという結果に加え、先発でも計算が立つことを示した意味は小さくありません。
守備陣では大内一生を7.0としました。12本のシュートを浴びながら無失点で終えており、とくに後半9本を跳ね返した働きは評価に値します。荒木隼人も同じく7.0。押し込まれた時間帯に最終ラインを支えました。
一方で前線は厳しい評価になります。加藤陸次樹と鈴木章斗はいずれも6.0。監督が指摘した「相手のプレスにボールを入れてしまう」場面で前線が収めきれず、後半にシュート3本しか打てなかった結果がそのまま出ています。前田直輝は75分に交代し、監督が状態への懸念を示しました。
途中出場では、61分に入ったセバスティアン アレーと72分の浅野拓磨が前線の負担を引き受けました。浅野の現状についての監督の見解は前述のとおりです。
次は10月17日、ホームで京都戦
広島は中2日で10月17日(土)14:00、エディオンピースウイング広島に京都サンガF.C.を迎えます(明治安田J1リーグ第10節)。
京都は16位ながらACLエリートを並行して戦っており、エースのラファエル エリアスは10月10日の町田戦で前半29分に負傷交代しています。詳しくは試合プレビューにまとめました。この試合は3-0で広島が勝利し、公式戦7連勝・6試合連続無失点で首位に立ちました(レビューはこちら)。
ルヴァンカップの次のラウンドについては、現時点で日程が発表されていません。
よくある質問(FAQ)
Q. 10月14日のルヴァンカップ3回戦、結果は?
A. サンフレッチェ広島が0-1で松本山雅FCに勝利し、次のラウンドへ進みました。得点は前半20分の小林志紋のみ。会場はサンプロ アルウィン、入場者数は4,757人でした。
Q. 得点者は誰ですか?
A. 小林志紋です。前半20分に決めました。10月7日の天皇杯いわきFC戦で公式戦初ゴールを挙げたばかりで、2試合連続のゴールになります。
Q. 試合内容はどうでしたか?
A. スコア以上に苦しい内容でした。シュートは松本12本に対して広島7本。とくに後半は松本が9本、コーナーキックも7本を記録しており、広島は耐える時間が長く続きました。ガウル監督も「自分たちで試合を難しくしてしまった」と振り返っています。
Q. なぜ苦しくなったのですか?
A. 監督は原因をはっきり挙げています。「相手がプレスをかけているところにボールを入れてしまい、相手に流れをつかまれる場面が増えた」「相手がプレスをかけてくると分かっていながら、すべてをショートパスでつなごうとしてしまった」。それが松本の強みを引き出す展開につながったという見立てです。
Q. 小林志紋の評価は?
A. ガウル監督は「スタートから素晴らしいプレーを見せ、ゴールも決めてくれた」と評価する一方、「途中から少しエネルギーレベルが下がり、プレーのバランスという部分で苦しんだところはあった」とも述べています。7分に警告を受けており、61分に交代しました。
Q. 浅野拓磨は出場しましたか?
A. はい。72分に鈴木章斗と交代で出場し、10月11日の東京ヴェルディ戦に続いて2試合連続の出場となりました。
Q. 浅野拓磨の状態について監督は何と言っていますか?
A. 慎重な見方を示しています。「ここ10年、海外でプレーしてきたなかでプレースタイルも変化してきた」「けがの状態も考慮しなければいけない」としたうえで、「周囲からの期待によって、彼に過度なプレッシャーをかけてしまうことは良くない」と明言。「これから1カ月、2カ月という時間をかけて、状態を見ていかなければいけない」と述べています。
Q. 広島の連勝は続いていますか?
A. 続いています。この勝利で公式戦6連勝、5試合連続の無失点となりました。9月19日の福岡戦から失点していません。
Q. 次の試合はいつですか?
A. 10月17日(土)14:00から、エディオンピースウイング広島で明治安田J1リーグ第10節・京都サンガF.C.戦です。ルヴァンカップの次のラウンドの日程は、現時点では発表されていません。
まとめ
- 松本山雅FC 0-1 サンフレッチェ広島。前半20分 小林志紋の決勝点で次のラウンドへ
- 小林志紋は天皇杯いわき戦に続く2試合連続ゴール。今回は先発で結果を出した
- シュートは松本12本・広島7本。とくに後半は松本が9本、CK7本と押し込まれた
- 監督は「すべてをショートパスでつなごうとしてしまった」と原因を明言
- 前田直輝の状態に監督が言及。3週間の連戦でけが人を抱えた状況が続く
- 浅野拓磨は2試合連続出場。監督は「1カ月、2カ月かけて状態を見る」と過度な期待を戒めた
- 公式戦6連勝・5試合連続無失点。次は10月17日のホーム京都戦
※試合データ・監督コメントはサンフレッチェ広島公式サイトの試合レポートおよび試合データに基づきます。
あわせて読みたい関連記事
- 【J1第10節レビュー】広島 3-0 京都サンガ|浅野拓磨が3744日ぶり凱旋アシスト
- 【ルヴァン杯3回戦プレビュー】松本山雅 vs 広島
- 【広島サポ向け】サンプロ アルウィン 遠征ガイド
- 【J1第10節プレビュー】広島 vs 京都サンガ
- 【ルヴァン杯2回戦レビュー】栃木シティ 0-2 広島
- サンフレッチェ広島 観戦・遠征ガイドまとめ
最新のJリーグ順位表
最新の順位表を読み込み中...

