2026年3月18日、豊田スタジアムで行われた名古屋グランパス戦は、サンフレッチェ広島が1-2で敗れました。
立ち上がりの失点で試合を難しくしながらも、広島は後半にしっかり修正を入れました。特に大きかったのは、ハーフタイムを挟んで4バック気味の形へ変えたことです。そこで流れを引き戻し、後半5分には鈴木章斗のゴールで同点に追いつきました。ただ、その流れを勝点につなげ切れず、最終的には69分の失点が決勝点になりました。
〖レビュー〗名古屋vs広島(2026-03-18)まとめ
- 広島は前半5分に失点し、追いかける展開になった
- ハーフタイム明けの4バック変更で後半は押し込む流れを作った
- 後半5分に鈴木章斗が同点弾を決めた
- それでも69分の失点で再び勝ち越され、1-2で敗れた
この試合をひと言でまとめるなら、「後半の修正は効いたが、前半の後手とセットプレー対応が重かった試合」です。
スコアと試合の流れ
名古屋 2-1 広島
広島は前半5分、山岸祐也に決められて先に追う展開となりました。前半は全体的に名古屋の勢いに押され、広島はなかなか自分たちのテンポを作れませんでした。
それでもハーフタイムを挟んで広島は形を修正。後半は4バック気味の配置に変えて押し込む時間を増やし、後半5分に鈴木章斗が同点弾を決めます。ただ、そこから勝ち越しまで持っていけず、69分に木村勇大に決められて再び1点を追う形に。最後まで反撃は続けましたが、追いつくには至りませんでした。

前半は広島らしさを出し切れなかった
この試合でまず整理しておきたいのは、前半の入りです。広島は開始5分で先制を許し、その後もボールを持っていない時の寄せやスライドが後手に回りました。
広島は相手を動かしながら主導権を握りたいチームですが、この日はそこへ入る前の段階で名古屋に押されました。プレーの判断、球際への反応、守備の寄せ方に少しずつズレがあり、その積み重ねが試合の入りを難しくした印象です。
0-1で済んだこと自体はまだ耐えられるスコアでしたが、内容面では広島にとって満足できる前半ではなかったと言えます。
後半の4バック変更が流れを変えた
ただし、この試合は前半だけでは終わりませんでした。広島はハーフタイム明けにメンバーと構造を変え、後半は4バック気味の形で押し込む時間を増やしました。
この修正によって、前向きにボールを運ぶ回数が増え、相手陣内でのプレー時間も伸びました。名古屋側も後半開始後の広島の変化に対して対応が遅れたと振り返っており、実際に流れは広島へ傾いていました。
この試合で最も前向きに捉えられる材料は、やはりこの後半の修正です。試合中に形を変え、流れを引き戻すことができた点は、敗戦の中でも見逃せない収穫でした。
鈴木章斗の同点弾は、後半の変化が実った場面だった
後半5分、鈴木章斗が押し込んで広島が1-1。これは単なる1点ではなく、後半の構造変更が実際に結果へつながった場面でした。
追いついた直後の空気は、間違いなく広島にありました。前半とは違って、相手を押し下げる時間が増え、名古屋にとっても落ち着かない展開になっていました。
だからこそ、広島としてはこの時間帯にもう1点を取りたかった。追いついたこと自体はポジティブでしたが、勝ち切るには同点後の時間帯をさらに得点へ変える必要がありました。
勝敗を分けたのは、セットプレー絡みの2失点
この試合を振り返る上で、最も重かったのは失点の形です。先制点も、決勝点も、広島にとっては防ぎたい種類の失点でした。
特に69分の失点は、後半の流れが広島へ傾いていた中で生まれただけに痛かったです。内容を押し返しながらも、スコアをもう一度ひっくり返される。この一撃で、広島は再び難しい試合運びを強いられました。
後半の修正が効いたからこそ、なおさら失点の重さが目立ったとも言えます。流れを変えた試合で勝点を逃した理由は、まさにこの部分にありました。
スタッツで見る名古屋vs広島
| 項目 | 名古屋 | 広島 |
|---|---|---|
| シュート | 10 | 12 |
| コーナーキック | 7 | 5 |
| 直接、間接フリーキック | 16 | 13 |
| オフサイド | 0 | 1 |
シュート数では広島が名古屋を上回りました。特に後半は4バックへの変更後に押し返す時間が増え、数字にも反撃の流れが表れています。
ただし、スコアは名古屋が2-1。広島は後半に流れを引き戻しながらも、セットプレー絡みの失点が重く、勝点にはつながりませんでした。
総括:後半の修正は希望、敗因ははっきりしている
1-2の敗戦は悔しい結果です。ただ、この試合は「何もできずに負けた試合」ではありませんでした。
前半の出来は良くなかった。そこは認める必要があります。一方で、後半は4バック変更によって流れを引き戻し、実際に同点まで持ち込みました。この修正力は、今後に向けた前向きな材料です。
そのうえで課題も明確です。前半の入り、そしてセットプレー絡みの失点。この2つを整理できなければ、内容を引き戻しても勝点につながりません。
後半の変化に手応えがあったからこそ、広島はこの敗戦を無駄にしたくない。名古屋戦は、負け試合でありながら、次につながる修正点と収穫がはっきり見えた90分でした。
選手採点(編集部評価)
| 選手 | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| 大迫敬介(GK) | 6.0 | 2失点はいずれもセットプレーから。個人としては踏ん張ったが守れなかった |
| 荒木隼人(CB) | 6.0 | 後半の4バック移行後は安定。名古屋のセットプレーへの対応が課題 |
| 鈴木章斗(FW) | 7.0 | 後半5分の同点ゴールで形勢をイーブンに。前線での存在感を示した |
| 川辺駿(MF) | 6.5 | 4バック移行後の中盤での安定は川辺の貢献が大きい |
3バック→4バックへのシステム変更が持つ意味
ハーフタイムに3バックから4バックへ移行したことは、ガウル監督の柔軟な対応力を示した場面だ。本来「3バックポゼッション」を目指す広島がシステムを変えることは稀だが、立ち上がりの失点で試合の流れが悪化したため、中盤に人数を増やして流れを変えることを選択した。後半5分に鈴木のゴールで同点に追いついたことは、この変更の効果を証明した。
まとめ
名古屋 2-1 広島は、立ち上がりのセットプレー失点と後半のシステム変更が明暗を分けた試合だった。鈴木章斗の同点ゴールで追いついたが、追加点が奪えないまま終盤に再び失点した。課題はセットプレー守備と、リードされた展開での追加点の取り方だ。しかしシステム変更の柔軟性はチームの成長を示している。
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