2026年6月6日(土)19:00、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuにて明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド第2戦(7-8位決定戦)、川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島が行われ、広島が0-1で勝利した。第1戦の2-1と合わせて2試合合計3-1で広島が制し、百年構想リーグを7位で締めくくった。決勝点は前半44分、好調の中村草太が松本泰志とのワンツーから決めた4試合連続ゴール。大迫敬介不在のゴールマウスを守った大内一生も完封勝利に貢献した。地域リーグラウンド終盤からの連勝を「5」に伸ばし、広島は最高の形で2026シーズンの特別大会を終えた。
試合概要
| 大会 | 明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド 第2戦(7-8位決定戦) |
|---|---|
| 日時 | 2026年6月6日(土)19:00キックオフ |
| 会場 | Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu |
| 結果 | 川崎フロンターレ 0-1 サンフレッチェ広島(2試合合計 1-3) |
| 得点 | 44分 中村草太(広) |
| 警告 | 丸山祐市・伊藤達哉(川)/川辺駿(広) |
| 最終順位 | サンフレッチェ広島:百年構想リーグ7位 |
広島スタメン
GK 大内一生 DF 山﨑大地・中野就斗・佐々木翔 MF 川辺駿・加藤陸次樹・新井直人・松本泰志・東俊希・中村草太 FW 鈴木章斗
※第1戦と同じスタメン。大内一生が2試合連続で先発フル出場した。
前半|一進一退の攻防から、中村草太が値千金の先制弾
「川崎市制記念試合」として多くの観客が詰めかけた等々力。川崎Fは第1戦で前半に負傷交代した山本悠樹が先発に復帰し、ホームでの逆転を狙った。試合は序盤から一進一退の攻防が続く展開となった。
前半30分、広島に決定機が訪れる。鈴木章斗がシュートを放つも、川崎GK山口瑠伊の好セーブに阻まれた。前半終盤には川崎Fも攻め込むが、広島の守備陣が体を張って失点を許さない。互いに譲らない緊迫した展開が続いた。
そして前半44分、試合が動く。広島が均衡を破った。中村草太が松本泰志とのワンツーで抜け出し、決勝点を奪取。第1戦から続く好調をそのままに、地域リーグ終盤戦から数えて4試合連続ゴールとなる値千金の先制弾を叩き込んだ。2試合合計で3-1とリードを広げ、広島は7位確定へ大きく前進して前半を折り返した。
後半|大内が締めた完封劇。広島が逃げ切り7位確定
2試合合計で2点のビハインドとなった川崎Fは、後半に入って攻勢を強める。逆転のためには2点以上が必要となり、マルシーニョ・脇坂泰斗・山本悠樹らを中心に広島ゴールへ迫った。
しかし広島の守備は集中を切らさなかった。山﨑大地・中野就斗・佐々木翔の3バックが川崎Fの攻撃を跳ね返し続け、大迫敬介不在のゴールマウスを守る大内一生も再三の好セーブで完封(クリーンシート)を達成。第1戦に続いて2試合連続で先発フル出場した大内が、最後まで安定したパフォーマンスを見せた。
試合は0-1のまま終了。広島が2試合合計3-1で7-8位決定戦を制し、百年構想リーグを7位で締めくくった。これで広島はG大阪戦・京都戦・名古屋戦・川崎F戦(第1戦・第2戦)と5連勝。GWの連敗時代が嘘のような、チームの成熟ぶりを示すフィナーレとなった。

中村草太、4試合連続ゴールの大爆発
今節の主役は間違いなく中村草太だ。京都戦(5/17)の今季2点目を皮切りに、名古屋戦(5/23)、川崎F第1戦(5/30)、そして今節の第2戦(6/6)と4試合連続でゴールを記録。シーズン序盤は出場機会を伺う立場だった中村が、終盤戦で完全に広島の主力ストライカーへと成長した。
松本泰志とのワンツーで抜け出した今節の決勝弾は、コンビネーションの精度と中村の抜け出しのタイミングが完璧に噛み合った一撃。プレーオフという大舞台で結果を出し続けたことは、来季(2026/27シーズン)に向けて大きな自信となるはずだ。
茶島雄介への感謝|13年間、本当にお疲れ様でした
この試合は、今季限りでの現役引退を発表した茶島雄介にとって、選手としての最後の公式戦となった。試合終了後には、ピッチ上で茶島のもとに選手たちが集まり、長年クラブを支えたレジェンドを労う感動的なシーンが見られた。
広島ユースから大学を経てクラブに復帰した初めての選手として、その後に続く多くの選手の道を切り拓いた茶島。地元・安芸区出身で「小さい頃からの夢であったクラブでプレーし引退できることは本当に幸せ」と語った茶島のキャリアは、サンフレッチェ広島の育成の歴史そのものだった。勝利という最高の結果とともに、レジェンドを送り出すことができたのは、チームにとっても大きな意味を持つ。茶島雄介、13年間本当にお疲れ様でした。
試合の総評|5連勝フィニッシュが示す確かな成長
広島はこのプレーオフラウンドを完璧な形で締めくくった。第1戦・第2戦ともに中村草太のゴールで先制し、堅守で逃げ切るという理想的な試合運び。大迫敬介不在の中で大内一生が完封したことで、GKの層の厚さも証明された。
地域リーグラウンド序盤は不安定な戦いが続いたが、終盤戦のG大阪戦から5連勝という結果は、ガウル監督のサッカーが完全に浸透したことを示している。中村草太の覚醒、加藤陸次樹・鈴木章斗の得点力、東俊希のアシスト、川辺駿の中盤掌握——チーム全体が高い完成度に到達した状態でシーズンを終えられたことは、来る2026/27シーズンへの大きな財産となる。
最終順位は7位。順位の数字以上に、終盤の戦いぶりと茶島・アルスランを勝利で送り出せたことに価値がある特別大会だった。
選手採点・総評

| 選手 | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| 中村草太(FW) | 8.0 | 44分の決勝弾で4試合連続ゴール。プレーオフMVP級の活躍でチームを7位に導いた |
| 大内一生(GK) | 7.5 | 大迫不在の中2試合連続完封。後半の川崎F猛攻を再三の好セーブで凌ぎ切った |
| 松本泰志(MF) | 7.5 | 決勝点のワンツーを演出。中盤での効いたプレーで攻守に貢献 |
| 川辺駿(MF) | 7.0 | 中盤を統率し試合をコントロール。山本悠樹との主導権争いを制した |
| 佐々木翔(DF) | 7.0 | 3バックのリーダーとして完封を統率。最後まで集中を切らさなかった |
| 中野就斗(DF) | 7.0 | 3バックの一角として奮闘。川崎Fの攻撃を体を張って跳ね返した |
| 東俊希(MF) | 6.5 | 左サイドから攻撃を活性化。守備でも貢献し勝利に寄与 |
2026シーズンを終えて
秋春制移行に伴うハーフシーズンの特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」を、広島は7位という結果で締めくくった。地域リーグラウンドの不安定なスタートから、終盤の5連勝でチームは確かな成長を遂げた。
翌6月7日(日)にはエディオンピースウイング広島で「サンフレッチェ広島 ファン感謝デー2026」も開催され、選手とサポーターが特別大会の締めくくりを共有する。中村草太の覚醒、若手の台頭、そして茶島雄介・トルガイ・アルスランという2人のレジェンドの引退——多くのドラマがあった2026年の特別シーズン。ここで得た自信と経験を胸に、いよいよ本格的な秋春制となる2026/27シーズンへと広島は歩みを進める。
取材・文:Sanfrecce Focus編集部
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