2026年5月23日(土)14:00、エディオンピースウイング広島にて明治安田J1百年構想リーグWESTグループ第18節(地域リーグラウンド最終節)が行われ、サンフレッチェ広島は名古屋グランパスに4-2で快勝した。33分に中村草太、前半アディショナルタイムに川辺駿、後半立ち上がりに中野就斗の鮮烈なミドル、55分に鈴木章斗とゴールが続出。3連勝で勝点を30に伸ばし、暫定3位に浮上した。第7節(3/18 豊田スタジアム)での1-2敗戦のリベンジを完璧に果たすと同時に、地域リーグラウンドを最高の形で締めくくった。一方の名古屋は最終節で敗れて神戸の首位が確定。アジアの切符をかけた戦いに敗れた。
試合概要
| 大会 | 明治安田J1百年構想リーグ WESTグループ 第18節(地域リーグラウンド最終節) |
|---|---|
| 日時 | 2026年5月23日(土)14:00キックオフ |
| 会場 | エディオンピースウイング広島 |
| 結果 | サンフレッチェ広島 4-2 名古屋グランパス |
| 得点 | 33分 中村草太(広)/ 45+2分 山岸祐也(名)/ 45+4分 川辺駿(広)/ 47分 中野就斗(広)/ 55分 鈴木章斗(広)/ 57分 森島司(名) |
| 主審 | 須谷雄三 |
広島スタメン
GK 大内一生 DF 山﨑大地・佐々木翔・塩谷司 MF 川辺駿・加藤陸次樹・新井直人・中野就斗・東俊希・中村草太 FW 鈴木章斗
※大迫敬介がベンチ外で、今季初先発の大内一生がゴールマウスを守った。
前半|中村の先制弾、追いつかれてからの川辺の即時応戦で2-1リード
キックオフから両チームともに探り合いの展開が続いた。名古屋は前半16分に山岸祐也の決定的なヘディングシュートがあったが、シュートはゴール枠外。広島はホームの大声援を背に、徐々にペースを掴んでいった。
そして前半33分、広島が均衡を破る。加藤陸次樹が中盤で果敢にプレスを仕掛けてボールを拾うと、川辺駿がそれを受けてドリブルで運び、ペナルティエリア左へパス。最後は中村草太がペナルティエリア左から左足シュートを決め切った。前節京都戦に続く今季3点目で、広島が貴重な先制点を奪った。
しかし攻撃の手を緩めない名古屋が前半アディショナルタイム2分過ぎに同点に追いつく。左サイドの中山克広から内側にパスが入ると、高嶺朋樹が内側から左足でクロス。ゴール前に走り込んだ山岸祐也がスライディングで押し込み、1-1とした。試合の流れが名古屋に傾きかけたかに思われた瞬間だった。
ところが広島はすかさず反撃する。前半アディショナルタイム5分過ぎ、鈴木章斗がペナルティエリアライン上で細かくタッチしながらPA内にパスを送る。そのボールに中野就斗がヒールで落とすと、最後は川辺駿が右足を一閃。ゴールに突き刺さり、2-1と再びリードを奪い返した。前半終了間際の劇的な攻撃で、広島は最高の形で前半を折り返した。
後半|中野就斗の鮮烈ミドル!鈴木の追加点でリードを4点に広げる
後半開始早々の47分、エディオンピースウイングが沸騰する瞬間が訪れた。中野就斗の鮮烈なミドルシュートが炸裂した。東俊希からのパスをペナルティエリア手前右で受けた中野が、迷うことなく右足を振り抜くと、ボールは相手DFの間を抜けてゴール左隅に吸い込まれた。「完璧なコースに沈めた見事な一撃」と各メディアが絶賛した今節のベストゴール候補の一発で、広島が3-1とリードを広げた。
55分には4点目が生まれる。東俊希が左サイドからクロスを送ると、ペナルティエリア中央に走り込んだ鈴木章斗が反応。マイナス方向に入ったボールに対してつま先でトラップして、そのままゴールへ流し込んだ。鈴木にとっては前節京都戦に続く2試合連続ゴールで、絶好調を維持している。スコアは4-1となり、勝負の流れは完全に広島に傾いた。
名古屋も意地を見せた。57分、途中出場の森島司が豪快なシュートを決めて4-2とする。試合終盤は名古屋の反撃にも備えながら、広島が落ち着いた試合運びで勝利を守り切った。

試合の総評|複数得点源の確立と「リードを守り切る力」が完成
今節の広島の勝因は、まさに「複数得点源の確立」だ。中村草太・川辺駿・中野就斗・鈴木章斗と4人が異なるタイミング・異なる位置からゴールを奪った。さらに東俊希のクロスからのアシスト、加藤陸次樹のプレス起点と、攻撃の起点を作る役割の選手たちも完璧に機能していた。GW以降の「決定機を仕留められない」という課題から完全に脱却したと言える内容だった。
第7節(3/18 豊田スタジアム)では1-2で逆転負けを喫した名古屋に対して、今節は4-2で快勝。スコアの差以上に、内容面でも完全に上回った。鈴木章斗が第7節で奪った同点弾以来、今節の4点目も同じく鈴木が決めるなど、名古屋戦への相性の良さも垣間見えた。
これで広島はG大阪戦・京都戦・名古屋戦と3連勝。地域リーグラウンドを3連勝で締めくくり、暫定3位に浮上した。GWの連敗時代がまるで嘘のようなチームの仕上がりで、プレーオフラウンドへ最高の流れを作った。
選手採点・総評

| 選手 | 採点 | コメント |
|---|---|---|
| 中野就斗(MF) | 7.5 | 後半47分の完璧なミドル。さらに2点目のヒールアシストも光った今節のMVP |
| 川辺駿(MF) | 7.5 | 45+4分の右足弾+先制点の起点となるドリブル突破。中盤を完璧に制圧 |
| 中村草太(MF) | 7.5 | 33分の先制弾。前節京都戦に続く2試合連続ゴールで今季3点目 |
| 鈴木章斗(FW) | 7.5 | 4点目の見事なつま先トラップゴール。2点目の起点となるパスも供給 |
| 東俊希(MF) | 7.0 | 2アシスト(3点目の起点パス・4点目のクロス)。左サイドの絶対的存在 |
| 加藤陸次樹(MF) | 7.0 | 先制点に繋がる中盤でのプレスが見事。攻守で奮闘し続けた |
| 大内一生(GK) | 6.5 | 大迫不在の中で先発。2失点したが安定したセービングで勝利に貢献 |
地域リーグラウンドを振り返って
2026シーズンから始まった新フォーマット「地域リーグラウンド」の最終節を、広島は最高の形で締めくくった。WESTグループでの最終成績は3位(暫定)、勝点30。神戸の首位、G大阪の2位に続く好成績で、プレーオフラウンドへの良いスタートを切ることができる。
シーズン前半は不安定な戦いが続いたが、ガウル監督のサッカーが浸透してきた終盤戦の3連勝はチームに大きな自信を与えた。プレーオフラウンドに向けて、コンディションを整え、ここから真のリーグ戦が始まる気持ちで臨んでほしい。
取材・文:Sanfrecce Focus編集部
最新のJリーグ順位表
最新の順位表を読み込み中...

