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【J1第10節レビュー】広島 3-0 京都サンガ|後半だけで3発、浅野拓磨が3744日ぶり凱旋アシスト

J1第10節 サンフレッチェ広島3対0京都サンガ 得点経過と公式戦7連勝 試合・レビュー

明治安田J1リーグ第10節、サンフレッチェ広島はホームのエディオンピースウイング広島で京都サンガF.C.を3-0で下しました。得点はすべて後半。後半3分に菅大輝、33分に鈴木章斗、37分に加藤陸次樹が決めています。

これで公式戦7連勝、6試合連続無失点。勝点23に伸ばし、首位に立ちました。そして浅野拓磨が、広島の地で広島のユニフォームを着てプレーする姿を3744日ぶりに見せた試合でもありました。

後半だけで3得点。公式戦7連勝・6試合連続無失点で首位に立った
後半だけで3得点。公式戦7連勝・6試合連続無失点で首位に立った

試合結果

項目内容
大会明治安田J1リーグ 第10節
日時2026年10月17日(土)14:00キックオフ
会場エディオンピースウイング広島
結果サンフレッチェ広島 3-0 京都サンガF.C.(前半0-0/後半3-0)
得点後半3分 菅大輝/後半33分 鈴木章斗/後半37分 加藤陸次樹
入場者数26,382人
主審小屋幸栄
試合環境晴、無風、気温31.7℃、湿度33%、全面良芝

目を引くのは気温31.7℃という記録です。10月中旬の14時キックオフで、湿度は33%、風はありません。秋春制に移行した今季のカレンダーでは、10月の試合がまだ夏の条件で行われることがある、ということがそのまま数字に出ています。

前半、シュート11本を決めきれなかった

スコアだけ見れば3-0の快勝ですが、前半は0-0でした。しかも内容として押していたのは広島です。

広島はシュート21本・CK9本。京都は6本に抑えられた
広島はシュート21本・CK9本。京都は6本に抑えられた

広島は前半だけでシュート11本、コーナーキック6本。対する京都は前半のシュートが3本です。それでも0-0で折り返したのは、単純に決まらなかったからでした。

  • 中島洋太朗のシュートはクロスバーを直撃
  • 鮎川峻のヘディングは枠の外へ
  • 鈴木章斗の至近距離からの一撃はブロックされる
  • 川辺駿のシュートはGKハウスがセーブ

90分を通してもシュートは広島21本・京都6本。Jリーグ公式のデータでは枠内シュートが広島7本・京都2本、ゴール期待値は広島1.56・京都1.10でした。シュート数の差ほどには期待値の差が開いていないのは、京都が数少ない機会で良い形を作っていたことの裏返しでもあります。

大迫敬介が止めた、前半の決定機

その「数少ない機会」のうち、最も危なかったのが立ち上がりの場面でした。京都の中野瑠馬がフリーでシュートを放ちましたが、大迫敬介が止めています。

ガウル監督は試合後、この場面を真っ先に挙げました。

「守護神の(大迫)敬介が絶妙なセーブでチームを救ってくれました」

後半に入って1-0になってからも、京都は押し返してきています。永田倖大のヘディングが枠を外れ、コーナーキックからはポストを直撃。永田のもう一本のヘディングは大迫がキャッチしました。1点差のまま時間が進んでいれば、違う結末もあり得た試合です。

後半3分、菅大輝が試合を動かす

均衡を破ったのは後半3分でした。左サイドから菅大輝が右足を振り抜き、京都のディフェンダーに当たってコースが変わったボールがゴールへ入りました。

ガウル監督は菅について、出場機会を待つあいだに声をかけ続けてきたことを明かしています。

「必ずチャンスは来るから準備しよう」

監督はこの先制点を、本人の努力と姿勢によるものだと評価しました。そして先制点そのものが、試合の性格を変えたとも述べています。

「後半の早い段階で先制点を奪えたことで、加速して(いけた)」

64分の3枚替えが、2点目と3点目を生んだ

1-0になった広島は、64分に3人を同時に代えました。鮎川峻→加藤陸次樹、中島洋太朗→松本泰志、菅大輝→キム ジュソン。先制点を決めたばかりの菅も下がっています。

10月11日の東京ヴェルディ戦ではハーフタイムに3枚替えを打ち、その直後に投入2分の松本泰志が決勝点を決めました。複数枚を一度に動かして流れを引き寄せるという手を、この試合でも使ったことになります。

中島洋太朗の交代について、監督は疲労の管理と、京都の陣形が間延びしたスペースを松本泰志のスピードで突く狙いだったと説明しました。そのうえで、こう付け加えています。

「洋太朗のアイデアは不可欠であり、今後の活躍にも大いに期待しています」

結果として、この交代は数字に表れました。後半33分の2点目は74分投入の浅野拓磨のアシスト、後半37分の3点目は64分投入の加藤陸次樹のゴールです。交代で入った選手が、残り2点の両方に直接関わりました。

浅野拓磨、3744日ぶりの凱旋

この日いちばんの話題は浅野拓磨でした。74分、セバスティアン アレーに代わって投入されます。

浅野が広島の地で広島の一員としてプレーしたのは、2016年7月17日、エディオンスタジアム広島での横浜F・マリノス戦以来。そこから3744日が経っていました。その年に21歳でアーセナルと契約して海を渡り、シュツットガルト、ボーフム、マジョルカなどでプレー。今年7月に広島へ戻りましたが、開幕前に左ヒラメ筋を損傷し、10月11日の東京ヴェルディ戦がようやくの今季初出場でした。

しかも、エディオンピースウイング広島は浅野にとって初めてのホームです。このスタジアムが開場したのは2024年。浅野が広島を離れたあとに建った場所でした。

「このスタジアムでプレーすることを一つの夢に、今までやってきた。やっとこのピッチに立てた」

投入から約4分後の後半33分、浅野は鈴木章斗へのパスをカットされます。しかし、そのこぼれ球にスプリントして自ら奪い返し、そのまま鈴木の2点目をお膳立てしました。復帰後初のホームで、いきなりアシストを記録したことになります。

ただし本人の言葉は、決して浮かれたものではありませんでした。

「自分が今、持っている全力を出せた」

「違いを出すどころか、今は試合に出るのに必死」

「自分のプレーができれば間違いなく、このチームの中でも違いは出せると信じている」

松本山雅戦のレビューでも触れましたが、ガウル監督は浅野について「これから1カ月、2カ月という時間をかけて状態を見ていかなければいけない」と述べています。この試合の1アシストは、その道のりの途中にある一つの結果と見るのが妥当でしょう。

ラファエル エリアスはメンバー外だった

プレビューで最大の焦点に挙げていたラファエル エリアスの出場可否は、「出場なし」という形で決着しました。先発を外れただけでなく、ベンチにも入っていません。

10月10日の試合で前半29分に負傷交代していたエースを欠いた京都は、加藤拓己を1トップに置く3-4-2-1で臨みました。シュート6本・枠内2本という数字は、その影響を抜きには語れません。

一方、プレビューで触れたもう一人、9月に広島から京都へ完全移籍した志知孝明は先発出場しています。古巣を相手に55分までプレーし、松田天馬と交代しました。

スタメンと交代

広島の布陣は3-4-1-2でした。

ポジション選手
GK1 大迫敬介
DF15 中野就斗/4 荒木隼人/7 東俊希
MF5 新井直人/6 川辺駿/35 中島洋太朗/18 菅大輝
FW23 鮎川峻/10 鈴木章斗/22 セバスティアン アレー

最終ラインは本職のセンターバックが荒木隼人1枚という構成です。中野就斗と東俊希はウイングバックもこなす選手で、10月7日の天皇杯いわきFC戦に続いて急造に近い3枚で組みました。それで6試合連続の無失点まで来ています。

交代は5人を使い切りました。

  • 64分 鮎川峻 → 加藤陸次樹
  • 64分 中島洋太朗 → 松本泰志
  • 64分 菅大輝 → キム ジュソン
  • 74分 セバスティアン アレー → 浅野拓磨
  • 86分 鈴木章斗 → 川村拓夢

警告は67分のセバスティアン アレー(広島)と、31分の佐藤響(京都)。退場はありません。交代枠の数え方はサッカーの交代枠のルールとは?で整理しています。

選手採点(編集部)

J1第10節 京都サンガ戦 選手採点 先発XIと寸評
J1第10節 京都サンガ戦 選手採点 先発XIと寸評

MOMは鈴木章斗としました。後半33分に今季8点目を決め、後半37分には加藤陸次樹の3点目をアシスト。1試合でゴールとアシストを両方記録し、今季8ゴール4アシストに到達しています。

次に評価したいのが大迫敬介の7.5です。前半の決定機を止めたセーブがなければ、先に失点していた可能性が高い試合でした。監督が試合後の第一声で名前を挙げたのも理解できます。

菅大輝も7.5。出場機会を待つ時間が長かった選手が、試合を動かす一点を決めました。荒木隼人と川辺駿は7.0。荒木は本職CB1枚の最終ラインを締め、川辺は中盤で主導権を渡しませんでした。

一方、前線は6.0としています。セバスティアン アレーは前線でボールが収まらず警告も受けました。鮎川峻も決定機を外しており、ともに交代しています。ただし、前半にシュート11本を打てた流れ自体は前線の動きがあってこそでした。

途中出場では浅野拓磨が1アシスト、加藤陸次樹が1ゴール。松本泰志とキム ジュソンも、京都が前に出てきた時間帯を落ち着かせています。交代枠5人のうち3人が得点に直接関わるか、流れを止めるかした試合でした。

首位。そして中3日で長崎へ

この勝利で広島は10試合7勝2分1敗、勝点23。FC町田ゼルビア、FC東京と並びましたが、25得点6失点という得失点差で首位に立ちました。

一方の京都はリーグ戦で連敗となり、16位のまま。直近5試合で4敗と、苦しい状態が続いています。

広島の次は10月21日(水)19:00、PEACE STADIUM Connected by SoftBankでのV・ファーレン長崎戦(J1第11節)です。中3日でのアウェイ。長崎は10試合で2勝3分5敗の勝点9で、10月17日は鹿島に0-2で敗れています。ただし長崎は勝点9のうち8をホームで稼いでいるチームで、順位ほど与しやすい相手ではありません。詳しくは試合プレビューにまとめました。

その後も10月24日に清水エスパルス(ホーム)、10月28日にルヴァンカップ4回戦で横浜F・マリノス(アウェイ)、10月31日に水戸ホーリーホック(アウェイ)と続きます。連戦はまだ終わりません。

ガウル監督は、その点についてもはっきり話しています。

「過密日程や遠征の多さに対して不満を言ったり、言い訳を探すつもりは全くありません」

よくある質問(FAQ)

Q. 10月17日のJ1第10節、結果は?

A. サンフレッチェ広島が京都サンガF.C.を3-0で下しました。前半は0-0で、後半3分の菅大輝、後半33分の鈴木章斗、後半37分の加藤陸次樹で3点を奪っています。会場はエディオンピースウイング広島、入場者数は26,382人でした。

Q. 得点者は誰ですか?

A. 菅大輝(後半3分)、鈴木章斗(後半33分)、加藤陸次樹(後半37分)の3人です。2点目は浅野拓磨のアシスト、3点目は鈴木章斗のアシストから生まれました。

Q. 前半はどんな展開でしたか?

A. 広島がシュート11本を放ちながら決めきれませんでした。中島洋太朗のシュートはクロスバーを直撃し、鮎川峻のヘディングは枠を外れています。一方で立ち上がりには京都にフリーで打たれる場面があり、GK大迫敬介のセーブで救われました。

Q. 試合を動かしたのは何ですか?

A. 後半3分の菅大輝の先制点です。ガウル監督は「後半の早い段階で先制点を奪えたことで、加速して」と振り返っています。さらに64分の3枚替えが機能し、投入された加藤陸次樹が3点目、74分投入の浅野拓磨が2点目をアシストしました。

Q. 浅野拓磨は出場しましたか?

A. はい。74分にセバスティアン アレーと交代で出場し、後半33分には相手ボールを奪い返して鈴木章斗の2点目をアシストしました。広島に復帰してからホームでプレーするのは初めてで、広島の地で広島の一員として戦うのは3744日ぶりになります。

Q. ラファエル エリアスは出場しましたか?

A. 出場していません。先発だけでなくベンチにも入っておらず、メンバー外でした。10月10日の試合で前半29分に負傷交代しており、この試合の最大の焦点でしたが、京都は加藤拓己を1トップに置く布陣で臨んでいます。

Q. 広島は何位になりましたか?

A. 首位です。10試合を終えて7勝2分1敗の勝点23。同じ勝点23にFC町田ゼルビアとFC東京が並びましたが、25得点6失点という得失点差で広島が上に立ちました。

Q. 連勝と無失点はどこまで伸びましたか?

A. 公式戦7連勝、リーグ戦4連勝です。公式戦の連勝は9月12日のセレッソ大阪戦から続いています。無失点は9月19日の福岡戦から6試合連続になりました。

Q. 次の試合はいつですか?

A. 10月21日(水)19:00から、PEACE STADIUM Connected by SoftBankでJ1第11節・V・ファーレン長崎戦です。中3日のアウェイ戦になります。

まとめ

  • サンフレッチェ広島 3-0 京都サンガF.C.。得点はすべて後半
  • 後半3分 菅大輝/後半33分 鈴木章斗/後半37分 加藤陸次樹
  • 前半はシュート11本を打って0-0。90分では広島21本・京都6本
  • 立ち上がりの決定機を大迫敬介が止めたことが大きかった
  • 64分の3枚替えが2点目と3点目に直結。ヴェルディ戦に続く複数枚同時交代
  • 浅野拓磨が3744日ぶりの広島凱旋でアシスト。ピースウイングは本人初のホーム
  • ラファエル エリアスはメンバー外。プレビューの焦点は「出場なし」で決着
  • 公式戦7連勝・6試合連続無失点、勝点23で首位。次は10月21日の長崎戦

※試合データ・監督コメントはサンフレッチェ広島公式サイトの試合レポートおよび試合データ、ならびにJリーグ公式の試合データに基づきます。


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