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【天皇杯3回戦レビュー】広島 4-0 いわきFC|本職CB1枚の急造最終ラインで完封、小林志紋が公式戦初ゴール

天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島4対0いわきFC 得点経過 試合・レビュー

天皇杯3回戦、サンフレッチェ広島は敵地ハワイアンズスタジアムいわきでいわきFCを4-0で下し、ラウンド16(4回戦)進出を決めました。鮎川峻の先制点に鈴木章斗の2得点、そして小林志紋の公式戦初ゴール。けが人が重なり本職のセンターバックが荒木隼人しかいないという台所事情のなかで、無失点で勝ち切った一戦を振り返ります。

広島が4-0で完勝。鈴木章斗が2得点、小林志紋は公式戦初ゴールを記録した
広島が4-0で完勝。鈴木章斗が2得点、小林志紋は公式戦初ゴールを記録した

試合結果

項目内容
大会天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 3回戦
日時2026年10月7日(水)18:30キックオフ
会場ハワイアンズスタジアムいわき
結果サンフレッチェ広島 4-0 いわきFC(前半2-0/後半2-0)
入場者数2,156人
主審須谷雄三
試合環境晴れ、弱風、気温17.2℃、湿度61%、全面良芝

得点経過

時間選手備考
前半9分鮎川峻早い時間に先制
前半22分鈴木章斗前半のうちに2点目
後半3分鈴木章斗後半の立ち上がりに追加点
後半23分小林志紋公式戦初ゴール

前半9分の鮎川峻の先制点でリズムをつかみ、22分に鈴木章斗が続いて前半のうちに2-0。後半も3分に鈴木が2点目を決め、勝負はほぼここで決まりました。

本職センターバックは荒木隼人だけだった

この試合でいちばん注目すべきは、広島の最終ラインの顔ぶれです。先発した3人の守備者は荒木隼人・新井直人・東俊希。このうち本職のセンターバックは荒木だけでした。

ガウル監督は試合後、この点を率直に認めています。

「自分たちのサッカーという部分では、俊希と直人の二人は問題なく、むしろビルドアップの部分では非常にうまくできていたと思います。直人は先週もそのポジションでプレーしていますし、俊希もまったく経験がないポジションではありません。もちろん、典型的なセンターバックという意味では荒木だけという状況でした」

そのうえで「いくつかのプレーではセンターバックとして対応しきれなかったところもあった」としつつ、ボールを持ってプレーする部分では素晴らしかったと評価しました。急造の最終ラインで無失点に抑えたのは十分な結果です。

なお、日本代表から戻った中野就斗はベンチ入りしたものの出場なし。センターバックが手薄な状況でも温存された形になりました。

シュート11本で4得点という効率

シュート数は前半と後半で逆転。後半は広島7本、いわき1本だった
シュート数は前半と後半で逆転。後半は広島7本、いわき1本だった

スタッツを見ると、この試合の構図がはっきりします。

項目広島(前半/後半)いわき(前半/後半)
シュート11(4/7)6(5/1)
コーナーキック3(1/2)1(1/0)
フリーキック21(9/12)8(6/2)
オフサイド2(1/1)1(1/0)
イエローカード22

前半はシュート数でいわきが5本、広島が4本と上回られていました。それでもスコアは2-0。少ない手数で決め切ったということです。

9月19日の福岡戦が32本撃って1点だったことを思えば、対照的な試合でした(福岡戦のレビューはこちら)。後半は広島が7本、いわきを1本に封じています。

ガウル監督が語った「後半の入り」

監督の試合後コメントで印象的だったのが、前半の終盤に対する見立てです。

「2-0になって、前半に良い形で得点を取った後、少し受け身になってしまったところはありました。その中で、ハーフタイムには後半の立ち上がり、後半の入りが自分たちにとって非常に大事だという話をしました」

その修正が後半3分の3点目にそのまま出ました。「その立ち上がりをきちんと自分たちの形、自分たちのサッカーで入ることができ、追加点を取りにいってゲームを決めることができた」と振り返っています。

小林志紋、公式戦初ゴール

61分に前田直輝と代わって投入された背番号45の小林志紋が、その7分後の後半23分にネットを揺らしました。公式戦初ゴールです。

「もちろん、素晴らしい才能を持った選手です。ここまでもすごく成長していますし、これからさらに成長していくことが本当に楽しみです。彼は常にチームにエネルギーをもたらしてくれる選手です。走ること、デュエルや球際の部分でも怖がらずに入っていきます」

連戦が続く10月・11月において、途中から出てエネルギーを持ち込める選手は貴重です。ガウル監督も「どのタイミングで起用してもチームの助けになる選手」と話していました。

スタメンと交代

区分選手
GK99 大内一生
DF4 荒木隼人/5 新井直人/7 東俊希
MF6 川辺駿/18 菅大輝/32 越道草太/35 中島洋太朗
FW10 鈴木章斗/23 鮎川峻/41 前田直輝

交代は5人を使い切りました。

  • 46分 中島洋太朗 → 松本泰志
  • 61分 鈴木章斗 → セバスティアン アレー
  • 61分 前田直輝 → 小林志紋
  • 66分 鮎川峻 → 野口蓮斗
  • 77分 川辺駿 → 太田大翔

目を引くのが中島洋太朗の46分交代です。中島は42分にイエローカードを受けており、ハーフタイム明けすぐに下げられました。37分にも川辺駿が警告を受けていたため、2枚目のリスクを早めに切ったベンチワークと見ていいでしょう。交代枠の数え方はサッカーの交代枠のルールとは?で整理しています。

選手採点(編集部)

天皇杯3回戦 広島4-0いわきFC 選手採点 先発XIと寸評
MOMは2得点の鈴木章斗。急造の最終ラインも無失点で踏ん張った

MOMは鈴木章斗。前半22分と後半3分、流れを決める2つのゴールを決めました。先制点の鮎川峻も前半9分に早い時間で試合を動かしています。高く評価したいのは最終ラインの3枚で、荒木隼人・新井直人・東俊希はいずれも7.0。本職のセンターバックが荒木だけという急造の並びで無失点に抑え、ガウル監督も「ビルドアップの部分では非常にうまくできていた」と評価しました。一方で中島洋太朗は42分の警告が響き、ハーフタイム明けすぐの交代。川辺駿も37分に警告を受けており、2人とも慎重にならざるを得ない時間が長くなりました。途中出場では、61分に入った小林志紋が7分後に公式戦初ゴール。ベンチから流れを変えたという意味で、この日いちばんのインパクトを残しています。

次は10月11日の東京ヴェルディ戦

広島はこの勝利で天皇杯ラウンド16(4回戦)に進出しました。開催は12月9日(水)です。その先は準々決勝が12月23日、準決勝が12月27日、決勝は2027年1月1日(元日)。ただし、そこまでの日程は休む間もありません。

  • 10月11日(日)15:00 明治安田J1第9節 vs 東京ヴェルディ(味の素スタジアム)…プレビューはこちら
  • 10月14日(水)19:00 ルヴァンカップ1stラウンド3回戦 vs 松本山雅FC(サンプロ アルウィン)…プレビューはこちら

いずれもアウェイで、中3日・中2日の強行日程です。ガウル監督が試合前日に語っていた「この10月、11月の連戦を乗り越えた先には、今よりもっと良いチームになっていると確信しています」という言葉が、そのまま試されます。

よくある質問(FAQ)

Q. 10月7日の天皇杯3回戦、結果は?

A. サンフレッチェ広島が4-0でいわきFCに勝利し、12月9日(水)のラウンド16(4回戦)に進出しました。前半2-0、後半2-0。会場はハワイアンズスタジアムいわきで、入場者数は2,156人でした。

Q. 得点者は誰ですか?

A. 前半9分に鮎川峻、前半22分と後半3分に鈴木章斗、後半23分に小林志紋が決めました。鈴木章斗が2得点、小林志紋はこれが公式戦初ゴールです。

Q. 広島の守備陣はどんな顔ぶれでしたか?

A. 本職のセンターバックは荒木隼人だけで、新井直人と東俊希が最終ラインに入りました。ガウル監督は試合後、「典型的なセンターバックという意味では荒木だけという状況だった」と認めたうえで、「ビルドアップの部分では非常にうまくできていた」と評価しています。

Q. 小林志紋とはどんな選手ですか?

A. 背番号45のMFで、この試合の後半16分(61分)に前田直輝と交代で投入され、その7分後に公式戦初ゴールを決めました。ガウル監督は「常にチームにエネルギーをもたらしてくれる選手。走ること、デュエルや球際の部分でも怖がらずに入っていく」と話しています。

Q. 試合内容はどうでしたか?

A. シュートは広島11本(前半4・後半7)、いわき6本(前半5・後半1)。前半はいわきのほうが本数で上回っていましたが、後半は広島が7本を放ち、いわきを1本に抑えました。ガウル監督も「2-0になって少し受け身になった」と前半を振り返っています。

Q. 次の試合はいつですか?

A. 10月11日(日)15:00から、味の素スタジアムで明治安田J1第9節・東京ヴェルディ戦です。その後10月14日(水)19:00にはルヴァンカップ1stラウンド3回戦の松本山雅FC戦(サンプロ アルウィン)が控えています。

Q. 中野就斗は出場しましたか?

A. ベンチに入りましたが出場はありませんでした。日本代表から戻ったばかりで、センターバックが手薄な状況でしたが、この試合では起用されていません。

まとめ

  • 広島が4-0でいわきFCに勝利し、12月9日の天皇杯ラウンド16(4回戦)に進出
  • 得点は鮎川峻、鈴木章斗(2得点)、小林志紋の公式戦初ゴール
  • 本職センターバックは荒木隼人だけの急造最終ラインで無失点
  • シュートは11本で4得点。前半は本数でいわきに上回られながら2-0
  • 次は10月11日の東京ヴェルディ戦、その3日後に松本山雅戦

※試合データ・監督コメントはサンフレッチェ広島公式サイトの試合レポートおよび試合データに基づきます。


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