【マッチレビュー】木下の同点弾と大迫のPK阻止、4連敗の重荷を下ろす——判定に泣きながらも意地の勝利 広島 1-1(PK5-4)清水

サンフレッチェ広島 清水エスパルス 2026年4月11日 試合結果 1-1 PK5-4 木下康介 オ・セフン 大迫敬介 試合・レビュー
シュート21対5の圧倒的支配。71分に先制されるも74分木下が即座に同点、PK戦5-4で5試合ぶり白星

ようやく報われた。4連敗という重荷を背負い、ホームのエディオンピースウイング広島で清水エスパルスを迎えた第10節。前半だけで21本中10本のシュートを放ちながらも清水GK梅田透吾の壁を崩せず、後半71分にオ・セフンに先制点を許す苦しい展開だった。しかし74分、途中出場の木下康介が意地の同点弾。PK戦では大迫敬介が1本を止め、5-4で制した広島がついに5試合ぶりの白星を掴んだ。

試合結果

チーム前半後半合計PK
サンフレッチェ広島0115
清水エスパルス0114

得点:オ・セフン(清水・71分)/木下康介(広島・74分)

スタッツ

スタッツ広島清水
シュート215
コーナーキック41
フリーキック1015

スタメン

サンフレッチェ広島
GK 大迫敬介/CB 荒木隼人・佐々木翔・塩谷司/MF 新井直人・川辺駿・松本泰志・中野就斗・トルガイ・アルスラン/FW 鈴木章斗・ジャーメイン良

清水エスパルス
GK 梅田透吾/DF 蓮川壮大・パク・スンウク・マテウス・ブルネッティ・北爪健吾/MF 宇野禅斗・井上健太・マテウス・ブエノ・日高華杜・嶋本悠大/FW オ・セフン

前半:21本のシュートも梅田の壁を崩せず、またも微妙な判定

広島はこの試合で4-1-2-3の布陣に変更するなど修正を加えた清水とは異なり、トルガイ・アルスランをスタメン起用するという変化を加えてきた。立ち上がりから主導権を握ったのはホームの広島で、ボールを支配しながら積極的にゴールへ迫った。

前半5分には早くもビッグチャンス。中野就斗のロングスローに荒木隼人がヘディングで合わせたが梅田がファインセーブ。こぼれ球にジャーメイン良が反応してシュートを放つと、梅田が足でブロックしたがボールはゴールラインを割っているように見えた——しかしノーゴール判定。VARの介入もなく、広島はまたも微妙な判定に泣く形となった。神戸戦でのPK判定問題についてJFAが8日に経緯説明を行ったばかりだっただけに、この場面は大きな物議を醸した。前半だけでシュート10本を放ちながら得点は0。スコアレスで折り返した。

後半:先制されて3分、木下が電光石火の同点弾

後半もボールを支配した広島だったが、71分にピンチが訪れる。清水の北爪健吾が右サイドを鮮やかに抜け出してクロスを供給し、中央のオ・セフンが左足でゴール左下へ流し込んだ。清水エースの今季6得点目となる先制弾で、試合は再び苦しい展開へと傾いた。

しかし広島は諦めなかった。失点のわずか3分後の74分、川辺駿のスルーパスがペナルティエリアへ通ると、折り返しは宇野禅斗にブロックされたがこぼれ球に途中出場の木下康介が素早く反応。左足でゴール下へ突き刺し、試合を振り出しに戻した。木下は試合後「仕事はできた。判定にも負けず、攻め続ける広島の層の厚さも示すことができた」と手応えを語った。

その後も一進一退の攻防が続いたが90分では決着がつかずPK戦へ。大迫敬介が清水の1本を止め、広島の全員が成功して5-4で勝利。4連敗に終止符を打った。

総評:「勝点2」の価値と残された課題

サンフレッチェ広島 試合分析 シュート21本 木下同点弾 大迫PK阻止 トルガイ起用 4連敗脱出 清水戦 2026年4月11日
シュート21本の圧倒とスタッツで振り返る——4連敗脱出を生んだ3つの勝因

シュート21本対5本という圧倒的な数字は、この日の広島の支配を示している。スタメンにトルガイ・アルスランを起用した効果もあり、中盤の構成力は向上し「去年のサッカーに近づいた」という声もサポーターから上がった。しかしPK戦という形とはいえ、勝点2にとどまったことは事実だ。

繰り返し問われる判定問題も依然として払拭されていない。しかしこの試合で重要なのは、逆境から諦めずに同点ゴールを奪ったこと、大迫がPK戦でチームを救ったこと、そして連敗中も選手の質が落ちていなかったことを示した点だ。4連敗の重荷を下ろし、ここからの巻き返しに向けて貴重な弾みを得た。

次節のスケジュール

サンフレッチェ広島の次戦はV・ファーレン長崎戦(第11節)。5試合ぶりの白星を弾みに、今度こそ90分での勝利を手にしたい。

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