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【ルヴァン杯2回戦プレビュー】栃木シティ vs 広島|連覇を狙う王者の初戦、延長・PKありでVARなしの一発勝負

ルヴァンカップ2回戦 栃木シティ対サンフレッチェ広島 試合概要 試合・レビュー

リーグ戦が代表ウィークで中断しているあいだに、サンフレッチェ広島のカップ戦がはじまります。9月29日(火)、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦。相手はJ2の栃木シティ、会場は敵地・CITY FOOTBALL STATIONです。広島は2025年大会の優勝クラブで、この試合が連覇に向けた初戦になります。一発勝負で延長・PK戦まである90分、そしてVARがないという条件を、あらかじめ押さえておきましょう。

ルヴァンカップ2回戦 栃木シティ対サンフレッチェ広島 試合概要
王者の初戦は敵地での一発勝負。引き分けという結果はない

試合の基本情報

項目内容
大会2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦
日時2026年9月29日(火)19:00キックオフ
会場CITY FOOTBALL STATION(栃木県栃木市岩舟町三谷1038-1)
対戦栃木シティ(J2)vs サンフレッチェ広島(J1)
方式1試合制のノックアウト(延長30分→PK戦)
放送・配信フジテレビNEXT(録画)/スカパー!/スカパー!動画ストア
勝者1stラウンド3回戦(10月14日)へ進出

会場が敵地なのは偶然ではありません。Jリーグの大会概要には、1stラウンドの試合会場は「原則として下位リーグのクラブまたは同一リーグの場合は2025シーズンのリーグ戦下位クラブのホームで行う」と定められています。J1の広島がJ2の栃木シティと当たれば、自動的に栃木のホームになるわけです。

リーグ戦とは違う、4つのルール

ルヴァンカップ1stラウンドのルール 延長PK エントリー20名 VARなし
ノックアウト方式ならではの決まりごと。とくにVARがない点は要注意

① 引き分けはない。延長30分、それでもダメならPK戦

1stラウンドは1試合制です。90分で勝敗が決しなければ30分間(前後半各15分)の延長戦、それでも決まらなければPK戦(各チーム5人ずつ、決しなければ6人目以降サドンデス)で決着します。リーグ戦のように「勝点1を拾う」という考え方が通用しない試合です。

② エントリーは20名以内、外国籍は5名まで

リーグ戦と違い、ルヴァンカップの試合エントリーは1チーム20名以内、外国籍選手は5名までと定められています。選手層の厚いJ1クラブほど、この枠の使い方に監督の考えが出ます。ガウル監督が主力を休ませるのか、それとも王者としてベストに近い布陣で入るのか。メンバー発表が最初の見どころです。

③ 交代は5名・3回まで。延長に入れば6名・4回まで

通常は5名以内・3回まで(ハーフタイムを除く)。ただし延長戦に入った場合は最大6名・4回までに増えます。延長を見据えて交代カードを残しておくのか、90分で決めにいくのか。ベンチワークが結果を左右する試合形式です。

交代枠そのものの考え方はサッカーの交代枠のルールとは?5人交代制を初心者向けに解説で基本から整理しています。

④ 1stラウンドにVARはない

見落とされがちですが重要です。Jリーグの大会概要によると、ルヴァンカップでVARが導入されるのはプライムラウンドの全13試合のみ。1stラウンドは対象外です。オフサイドぎりぎりの得点も、ペナルティエリア内の接触も、主審の判断がそのまま結果になります。前節の福岡戦では退場の判定がオンフィールドレビューで覆りましたが、この試合ではそれが起きません。

そもそもVARがどんな仕組みで、どの4つの場面が対象なのかはVARとは?仕組みと4つの対象を初心者向けに解説で解説しています。

広島は「王者」としてこの大会に戻ってくる

意外と知られていないかもしれませんが、広島は前回大会のチャンピオンです。クラブ公式サイトには「2025JリーグYBCルヴァンカップ優勝特設サイト」が公開されており、2025年11月の決勝で柏レイソルを3-1で下して3年ぶり2度目の優勝を果たしました。大会MVPは荒木隼人です。

ただし、そのときの指揮官はスキッベ監督でした。2025年限りで退任し、今季からはバルトシュ・ガウル監督が率いています。つまりこの大会は、新体制で臨む最初のタイトル防衛ということになります。

リーグでは絶好調。ただしコンディションは読みにくい

リーグ戦の広島は8試合を終えて5勝2分1敗・勝点17、得失点差+14で暫定首位。20得点はリーグ最多で、直近は9月12日のC大阪戦に6-1、9月19日の福岡戦に0-1と2連勝中です。

一方で、この試合はリーグ戦の中断期間に置かれています。中野就斗は日本代表に合流中で、前日の9月28日にはエディオンピースウイング広島でベネズエラ戦が組まれています。代表戦の翌日というスケジュールを考えると、この一戦での起用は現実的ではないでしょう。

負傷者の状況も無視できません。クラブは9月10日に山﨑大地の全治10ヶ月(左膝の手術)を発表しています。福岡戦後には中野が「ケガ人が多いので。ただ、そろそろ復活してくると思う」と語っており、中断期間は復帰組の実戦復帰の場にもなり得ます。普段は出番の少ない選手にとっては、ここがアピールの舞台です。

対戦相手:栃木シティはどんなチームか

栃木シティのJ2成績とルヴァンカップ1回戦の結果
J2最多の14得点。決して受け身のチームではない
項目内容(J2第7節終了時)
順位8位
勝点10(3勝1分3敗)
得点14(J2最多)
失点10
得失点差+4
直近5試合○●○△●(第7節は仙台に敗れ、3戦ぶりの黒星)

注目すべきは14得点がJ2で最も多いという点です。順位こそ8位ですが、点を取れるチームです。一方で失点も10と少なくはなく、打ち合いになりやすいチームと言い換えることもできます。

1回戦は10人になっても勝ち切った

栃木シティは1回戦でアウェイに乗り込み、ヴァンラーレ八戸を2-0で下してここまで来ました。11分にバスケス バイロンが素早いスローインからのロングボールに反応し、GKの頭上を越えるループシュートで先制。その後は八戸に押し込まれる時間が続き、83分には乾貴哉がこの日2枚目の警告で退場して10人になります。それでも鋭さを増したカウンターから、88分に途中出場のトクマック グェンが試合を決める追加点を奪いました。

Jリーグの戦評によれば、この試合で栃木シティはリーグ前節から先発を全員入れ替えて臨んでいます。つまりカップ戦でメンバーを大きく入れ替えても勝ち切れる、という実績を作ったうえでこの2回戦を迎えることになります。

日程は栃木シティのほうが厳しい

スケジュールを見ると、栃木シティは9月23日に天皇杯3回戦、9月26日にJ2第8節の徳島戦(アウェイ・鳴門)、そして9月29日にこの試合という7日間で3試合の日程です。対する広島はリーグ戦が中断しており、9月19日の福岡戦から中9日。コンディション面では広島に分があります。

ただし裏を返せば、栃木シティはホームで格上を迎え撃つ一発勝負という、最もモチベーションの上がる状況です。1回戦で見せたカウンターの鋭さと、J2最多の得点力。侮れる相手ではありません。

この試合の見どころ

  • メンバー発表|エントリーは20名以内。ガウル監督がどこまで主力を使い、誰に出番を与えるか
  • 復帰組と若手|リーグ戦で出番の少ない選手にとっては最大のアピールの場。前節ハーフタイムから出て決勝点をアシストした小林志紋のような例もある
  • 立ち上がり|ホームの栃木シティは前から来る可能性が高い。カウンター一発の失点が最も怖い
  • 時計の進み方|1点リードでも延長がある。どこで2点目を取りにいくかの判断
  • 判定|VARがないぶん、際どい場面は主審の判断がそのまま結果になる

前節の福岡戦は、相手が2人退場して9人になりながらシュート32本で1点という試合でした。引いて固めた相手を崩し切れないという課題は、この試合でも顔を出す可能性があります。栃木シティがどう出てくるかによって、広島に求められるものは大きく変わります。

編集部の見立て

戦力差は明らかで、広島が有利であることは間違いありません。ただしカップ戦の一発勝負に「順当」はありません。今大会の1回戦でも、下位カテゴリーのクラブが上位カテゴリーを倒す番狂わせが複数起きています。

鍵は入り方だと見ています。メンバーを入れ替えた状態で立ち上がりに失点すると、ホームの勢いに乗られて難しい展開になりかねません。逆に前半のうちに先制できれば、選手層の差がそのまま出る試合になるでしょう。2-0前後で広島が落ち着いて勝ち切る展開を予想します。

よくある質問(FAQ)

Q. 試合はいつ、どこで行われる?

A. 2026年9月29日(火)19:00キックオフ、栃木県栃木市のCITY FOOTBALL STATIONです。ルヴァンカップ1stラウンドは原則として下位リーグのクラブのホームで行われるため、J2の栃木シティのホーム開催となります。

Q. テレビ放送や配信はある?

A. Jリーグ公式サイトによると、フジテレビNEXTでの録画放送、スカパー!およびスカパー!動画ストアでの配信が予定されています。リーグ戦と違いDAZNでの配信予定は案内されていないため、リーグ戦と同じ感覚でいると見られません。

Q. 引き分けたらどうなる?

A. 引き分けはありません。90分で勝敗が決しない場合は30分(前後半各15分)の延長戦を行い、それでも決まらない場合はPK戦で決着します。1stラウンドは1試合制のノックアウト方式です。

Q. この試合でVARは使われる?

A. 使われません。Jリーグの大会概要によると、ルヴァンカップでVARが導入されるのはプライムラウンドの全13試合のみで、1stラウンドは対象外です。微妙な判定があってもリプレー検証は行われません。

Q. 広島は前回大会の優勝チーム?

A. そのとおりです。広島は2025年のJリーグYBCルヴァンカップで優勝しました。クラブ公式サイトにも優勝記念の特設サイトが開設されています。今回はその連覇に向けた初戦にあたります。

Q. 中野就斗は出場する?

A. 難しいと見られます。中野は日本代表に選出されており、前日の9月28日にエディオンピースウイング広島で行われるベネズエラ戦に帯同しているためです。代表戦の翌日の試合となるため、この一戦は他の選手が中心になる可能性が高いでしょう。

Q. 栃木シティはどんなチーム?

A. J2に所属し、第7節終了時点で8位(勝点10、3勝1分3敗)です。14得点はJ2最多で、攻撃力のあるチームと言えます。ルヴァンカップ1回戦ではアウェイで八戸を2-0で下し、この2回戦に進んできました。

Q. 勝つと次はどうなる?

A. 1stラウンド3回戦に進みます。3回戦は10月14日(水)に予定されています。1stラウンドは6つのグループに分かれており、各グループを勝ち上がった6クラブが、鹿島・神戸とともにプライムラウンドへ進出します。

まとめ

9月29日、広島のタイトル防衛が敵地から始まります。相手はJ2最多の14得点を誇る栃木シティ。会場は下位リーグ優先の規定により、相手のホームです。

リーグ戦とは条件が違います。引き分けはなく、延長とPK戦がある。VARもない。エントリーは20名まで。この4点を頭に入れておくと、当日の采配や試合運びの意味がよく見えるはずです。

リーグ戦は10月11日の東京ヴェルディ戦(アウェイ)まで空きます。その前に、普段は見られない顔ぶれで戦う90分。中断期間の広島を占う一戦です。

※日程・放送は変更される場合があります。最新情報はサンフレッチェ広島およびJリーグの公式サイトでご確認ください。


数字で試合を読み解く

カップ戦は普段と違うメンバーで戦うぶん、スタッツの読み方も変わってきます。xG(ゴール期待値)とは?と試合スタッツの読み方を押さえておくと、試合後のデータがぐっと面白くなります。

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取材・文:Sanfrecce Focus編集部

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