明治安田J1リーグ第12節、サンフレッチェ広島はホームのエディオンピースウイング広島で清水エスパルスを4-0で下しました。
前半41分に松本泰志が先制すると、後半5分に浅野拓磨、後半24分に鈴木章斗、後半30分にオウンゴール。前節は長崎に0-4で敗れていましたが、スコアをそのまま裏返した形になりました。
そして最大のニュースは、浅野拓磨の広島復帰後初ゴールです。報道によれば3759日ぶりのJ1得点。ハーフタイムから入って、わずか5分後のことでした。

試合結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 明治安田J1リーグ 第12節 |
| 日時 | 2026年10月24日(土)14:00キックオフ |
| 会場 | エディオンピースウイング広島 |
| 結果 | サンフレッチェ広島 4-0 清水エスパルス(前半1-0/後半3-0) |
| 得点 | 前半41分 松本泰志/後半5分 浅野拓磨/後半24分 鈴木章斗/後半30分 オウンゴール |
| 入場者数 | 26,014人 |
| 主審 | 中村太 |
| 試合環境 | 曇時々雨、弱風、気温22.6℃、湿度85%、全面良芝 |
前半41分、固い試合をこじ開けたのは松本泰志だった
立ち上がりは清水のペースでした。ガウル監督も試合後に「立ち上がりこそ相手の勢いに押されて少しバタバタしました」と振り返っています。
ただ、前半17分に思わぬアクシデントがありました。川村拓夢が負傷し、川辺駿と交代。報道によれば清水の弓場将輝との接触で双方が膝を痛めたとされ、弓場も27分に退いています。
試合が動いたのは前半41分。菅大輝がロングボールに抜け出して折り返すと、3列目から走り込んだ松本泰志がペナルティエリア手前から右足を振り抜きました。GK梅田透吾が止めきれず、ボールはゴール左下へ。
前半のシュートは広島8本・清水2本。プレビューで「清水は3バック相手に5試合で2得点」と書きましたが、この日も前半の清水は2本しか打てていません。
後半5分、浅野拓磨が3759日ぶりにJ1でゴールを決めた
ハーフタイム、ガウル監督は加藤陸次樹に代えて浅野拓磨を投入します。そして後半5分でした。菅大輝が左からシュート性のクロスを送り込み、ペナルティエリア中央の浅野が押し込みます。
広島復帰後の初ゴール。報道によれば3759日ぶりのJ1得点で、前回の得点は2016年7月、海を渡る前のことでした。
10月17日の京都戦で3744日ぶりに広島のホームのピッチに立ち、その1週間後にゴールまで到達したことになります。
監督が明かした「前節のハーフタイム交代は、戦術プラン通りだった」
この日いちばん重要な情報は、浅野の起用についての監督の説明かもしれません。
「拓磨の前節(長崎戦)での交代(スタメン出場し、ハーフタイムで交代)は事前の戦術プラン通りでしたが、今日は出場時間を事前に予定していたわけではありませんでした。しかし、出場するための万全の準備は拓磨をはじめ全ての選手がしてくれていたので、選手交代後もチームの強度を維持することができました」
つまり長崎戦の45分での交代は、不調によるものではなかったということです。当サイトの長崎戦レビューでは「前節のアシストで一気に前進したわけではない、ということがはっきり出た45分」と書きましたが、この見立ては適切ではありませんでした。最初から45分と決まっていた起用だった、というのが監督の説明です。該当記事にも追記しています。
ゴールそのものについては、監督はこう語っています。
「単に得点を決めたという事実以上に、彼の存在そのものがチームやクラブに与える影響は絶大です。彼はこのクラブの歴史とアイデンティティを体現する象徴的な存在であり、彼がピッチに立つだけでスタジアム全体に圧倒的にポジティブなエネルギーが注入されます」
「彼のようなスケールの大きな選手が結果を残してくれたことは非常に心強いですし、今後においてもチームを牽引してくれると確信しています」
後半24分と30分、松本泰志が2点を演出して4-0に
後半24分、松本泰志の縦パスをペナルティエリア中央で受けた鈴木章斗が右足で仕留めます。今季リーグ9ゴール目で、得点ランキングはレオ セアラ(鹿島/12得点)に次ぐ2位に浮上しました。
後半30分には、再び松本泰志のスルーパスから。抜け出した東俊希が中央のクシニ イェンギへクロスを送ると、清水のディフェンダーに当たってそのままゴールへ吸い込まれました。
結果として、菅大輝が2アシスト、松本泰志が1ゴールと2得点の起点。この2人で4得点すべてに関わった計算になります。
シュート15本で4得点。前節は13本で0得点だった

数字を並べると、前節との違いがはっきりします。
| 項目 | 長崎戦(10/21) | 清水戦(10/24) |
|---|---|---|
| シュート | 13本 | 15本 |
| 得点 | 0 | 4 |
| コーナーキック | 10本 | 7本 |
| ボール支配率 | 65% | 広島優勢 |
| 失点 | 4 | 0 |
打った数はほとんど変わっていません。変わったのは、最後の精度と、守備が崩れなかったことです。ガウル監督が長崎戦のあとに「問題は最後のファーストタッチやラストパスのクオリティです」と言っていた部分が、そのまま改善された形になりました。
この日の清水のシュートは7本(前半2・後半5)。コーナーキックは広島7本・清水4本でした。
無失点に戻った最終ライン
守備ではキム ジュソンが先発に復帰しました。中野就斗・荒木隼人・キム ジュソンという3枚で、本職のセンターバックが2枚に戻っています。京都戦・長崎戦では荒木1枚でした。
ガウル監督は試合後、守備陣を名指しで挙げています。
「ピンチの場面では(大迫)敬介の好セーブがチームを救ってくれましたし、何より過密連戦が続くなかで最後まで集中力を切らさず「無失点(クリーンシート)」で締めくくってくれた(荒木)隼人、(キム)ジュソン、(中野)就斗、(新井)直人、(松本)泰志など、センターバック、ボランチの守備陣をはじめとする選手全員のハードワークには心から感謝したいです」
清水も無抵抗ではありませんでした。84分にはジャーメイン良の左コーナーキックからのヘディングがクロスバーを直撃。その数分後の決定機も大迫敬介が防いでいます。
元広島の2人は、そろって先発した
プレビューで取り上げたジャーメイン良と木下康介は、そろって清水の先発に名を連ねました。
ただし木下康介は後半開始早々の49分に負傷で交代。代わって入ったのがオ・セフンでした。3月22日と4月11日の広島戦でいずれも得点していた選手ですが、この日は無得点に終わっています。
ジャーメイン良は62分に警告を受けながらフル出場し、84分のコーナーキックで惜しい場面をつくりました。
プレビューで挙げた読みは、どこが当たったか
| プレビューでの見立て | 実際 |
|---|---|
| 清水は3バック相手に5試合で2得点。広島は3バック | 当たり。清水はシュート7本で無得点に終わった |
| 前半の2失点を繰り返さないことが鍵 | 達成。前半は無失点で、41分に先制した |
| 元広島のジャーメイン良と木下康介に注目 | 当たり。2人そろって先発した |
| オ・セフンは2026年の広島戦2試合とも得点している | この日は無得点。49分からの出場だった |
| 見るべきは本数ではなく枠に飛ばせた数 | 15本で4得点。前節13本で0得点との差が出た |
スタメンと交代
広島の先発は次のとおりです。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 1 大迫敬介 |
| DF | 15 中野就斗/4 荒木隼人/37 キム ジュソン |
| MF | 5 新井直人/14 松本泰志/8 川村拓夢/18 菅大輝 |
| FW | 11 加藤陸次樹/10 鈴木章斗/23 鮎川峻 |
長崎戦から先発を入れ替えています。キム ジュソン、松本泰志、川村拓夢、加藤陸次樹、鮎川峻が先発に入り、東俊希と中島洋太朗、川辺駿はベンチスタートになりました。セバスティアン アレーは出場停止です。
交代は5人を使い切りました。
- 17分 川村拓夢 → 川辺駿(負傷による交代)
- 後半0分(ハーフタイム) 加藤陸次樹 → 浅野拓磨
- 70分 菅大輝 → 東俊希
- 70分 鈴木章斗 → クシニ イェンギ
- 82分 鮎川峻 → 小林志紋
警告は90+3分の荒木隼人(広島)と、62分のジャーメイン良(清水)。退場はありません。交代枠の数え方はサッカーの交代枠のルールとは?で整理しています。
清水の交代は、27分 弓場将輝→小泉慶、後半0分 カピシャーバ→藤井智也、49分 平戸太貴→小塚和季、49分 木下康介→オ・セフン、87分 嶋本悠大→大畑凜生。この試合は両チーム合わせて3人が負傷で退いています。
選手採点(編集部)

MOMは松本泰志としました。前半41分の先制点に加え、後半24分の鈴木章斗のゴールへ縦パス、後半30分のオウンゴールの場面ではスルーパスの出し手。4得点のうち3つに直接関わっています。
菅大輝も7.5。1点目の折り返しと2点目のクロスで2アシストを記録しました。京都戦では自ら先制点を決めており、ここ2試合の充実ぶりが目立ちます。
守備陣は荒木隼人とキム ジュソンがともに7.0。本職センターバック2枚の最終ラインは、前節とは明らかに手触りが違いました。大迫敬介も7.0で、終盤の決定機を止めています。
鈴木章斗は7.5。今季9点目で得点ランキング2位に浮上しました。一方加藤陸次樹は6.0。前線で収まらず、ハーフタイムで浅野と代わっています。
川村拓夢は17分での負傷交代のため、採点を見送りました。
途中出場では、浅野拓磨がハーフタイム投入から5分でゴール。川辺駿は予定外の早い時間からの出場で中盤を落ち着かせ、東俊希は投入からほどなく4点目の起点になっています。
2位に浮上。次は中3日でルヴァンカップ
この勝利で広島は12試合7勝2分2敗から8勝2分2敗の勝点26へ。2位に浮上しました。
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | FC町田ゼルビア | 12 | 27 | +20 |
| 2 | サンフレッチェ広島 | 12 | 26 | +19 |
| 3 | 柏レイソル | 12 | 25 | +6 |
| 4 | FC東京 | 11 | 24 | +13 |
| 5 | ヴィッセル神戸 | 12 | 23 | +7 |
首位町田との差は勝点1。得失点差も+20と+19で並んでいます。清水は11位・勝点14のままで、2連敗・リーグ戦3試合勝利なしとなりました。
広島の次は10月28日(水)19:00、ニッパツ三ツ沢球技場でのYBCルヴァンカップ4回戦・横浜F・マリノス戦です。リーグ戦は10月31日(土)14:00、アウェイの水戸ホーリーホック戦になります。4回戦は1試合制で延長・PK戦あり、VARなしという一発勝負です。詳しくは試合プレビューにまとめました。
ガウル監督は試合前日に、日程についてこう話していました。
「ここ3週間から3週間半で8試合を戦い、そのうち6試合がアウェイ、ホームは2試合という日程です。移動も多く、選手のローテーションも限られているので、非常に難しい連戦であることは間違いありません」
その連戦は、まだ終わりません。スタジアムへの行き方はエディオンピースウイング広島 アクセスガイドにまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 10月24日のJ1第12節、結果は?
A. サンフレッチェ広島が清水エスパルスを4-0で下しました。前半41分に松本泰志、後半5分に浅野拓磨、後半24分に鈴木章斗、後半30分にオウンゴール。会場はエディオンピースウイング広島、入場者数は26,014人でした。
Q. 得点者は誰ですか?
A. 松本泰志(前半41分)、浅野拓磨(後半5分)、鈴木章斗(後半24分)、そして後半30分のオウンゴールです。1点目と2点目はいずれも菅大輝のアシストから生まれました。
Q. 浅野拓磨のゴールはどんな記録ですか?
A. 広島復帰後の初ゴールであり、報道によれば3759日ぶりのJ1得点です。前回の得点は2016年7月、海外へ渡る前のことでした。ハーフタイムから出場し、わずか5分後に決めています。
Q. 浅野はなぜ前節はハーフタイムで交代したのですか?
A. 事前の戦術プランどおりだったとガウル監督が明かしています。「拓磨の前節(長崎戦)での交代は事前の戦術プラン通りでしたが、今日は出場時間を事前に予定していたわけではありませんでした」と述べており、長崎戦の45分での交代は不調によるものではなかったことになります。
Q. 前節0-4の大敗から、何を変えたのですか?
A. やり方は変えていません。ガウル監督は試合前日に「自分たちのスタイルを変える必要はないと思っています」「選手たちには、自分たちのサッカーを信じて、このまま進んでいこうと伝えました」と語っていました。布陣ではキム ジュソンが先発に復帰し、本職のセンターバックが2枚に戻っています。
Q. 川村拓夢はどうしたのですか?
A. 前半17分に負傷により交代しました(川辺駿と交代)。報道によれば清水の弓場将輝との接触で双方が膝を痛めたとされ、弓場も前半27分に退いています。この記事の執筆時点では、クラブから詳しい診断は発表されていません。
Q. 清水にいる元広島の選手は出場しましたか?
A. はい。ジャーメイン良と木下康介がそろって先発しました。木下は後半開始早々の49分に負傷で退いています。また2026年の広島戦2試合でいずれも得点していたオ・セフンは、この日は途中出場で無得点でした。
Q. 広島の順位はどうなりましたか?
A. 2位です。12試合で勝点26、得失点差+19。首位のFC町田ゼルビア(勝点27)との差は1です。清水は11位・勝点14のままとなりました。
Q. 鈴木章斗は何点目ですか?
A. 今季リーグ9ゴール目です。得点ランキングではレオ セアラ(鹿島/12得点)に次ぐ2位につけています。
Q. 次の試合はいつですか?
A. 10月28日(水)19:00、ニッパツ三ツ沢球技場でYBCルヴァンカップ4回戦の横浜F・マリノス戦です。リーグ戦は10月31日(土)14:00、アウェイの水戸ホーリーホック戦になります。
まとめ
- サンフレッチェ広島 4-0 清水エスパルス。前節の0-4をそのまま裏返した
- 前半41分 松本泰志/後半5分 浅野拓磨/後半24分 鈴木章斗/後半30分 オウンゴール
- 浅野拓磨が広島復帰後初ゴール。報道によれば3759日ぶりのJ1得点
- 監督は前節のハーフタイム交代が「事前の戦術プラン通り」だったと説明した
- 菅大輝が2アシスト、松本泰志が1ゴール+2得点の起点
- キム ジュソンが先発復帰し、本職CB2枚の最終ラインで無失点
- シュートは15本で4得点。前節は13本で0得点だった
- 川村拓夢が17分に負傷交代。両チーム合わせて3人が負傷で退いた
- 鈴木章斗は今季9点目で得点ランキング2位
- 勝点26で2位。首位町田との差は1。次は10月28日のルヴァンカップ4回戦
※試合データと監督コメントはサンフレッチェ広島公式サイトの試合データおよび試合レポート、得点の経緯と負傷に関する記述はサッカーキングほかの報道、順位と得点ランキングはフットボールチャンネル掲載の暫定順位表に基づきます。
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